「ちょっと捻った」とか、「軽い捻挫」と甘く見られがちな足関節捻挫
ところが足首の靱帯が伸びてしまって関節の緩みが生じることで足部の運動感覚が大きく狂ってしまい将来的な足首をはじめとする下肢の障害リスクに大きく関わるとして、適切な治療とリハビリテーションがとても重要な傷害なのです
そこで当院ではNABOSOシリーズを使用した感覚神経への加速的アプローチを取り入れながら、捻挫後のリハビリテーションを行っています
①まずはNABOSOニューロボール(NEURO ball)をフミフミすることで足底筋や腱膜などの軟部組織のストレッチや感覚入力を行うことで複合的に足部の活性をおこないます
②NABOSOウェッジを使用して前足部と後足部という足底で最もメカのレセプター(固有感覚受容器)の分布が多い場所を刺激します
同時に足趾に25度というちょうど足底の筋肉が働きやすいポジションを取ってもらった状態でスクワットをすることで
殿部・大腿部・足部の筋肉が連携して体を荷重下でコントロールする感覚を取り戻します
③NABOSOキネシスボードを使用して、足底からの感覚入力を入れながら不安定性をコントロールするトレーニングで、より動的でスピーディーな感覚の変化に対し、骨格筋の正しい反応を引き出します。ボードの裏につけるブロックの高さや形状を変化させることで難易度をコントロールします。簡単すぎる課題では機能改善のトレーニングとしては効果は限定的です。中程度の努力でバランスを保てるくらいの難易度に設定するのがとても効果的です。
④当院のパワープレートにはNABOSOマットが敷いてあります。是非みなさん裸足になってこのようにダイナミックに動いてみてください。
この時にNABOSOセンサリースティックやニューロボールを握って、手のひらからの感覚入力を入れながら実施してみてください。
“上肢ー肩甲骨周りー体幹”ととてもスムーズに連動して動くのを感じられると思いますし、”骨盤ー下肢ー足底”と全身の運動が連動して行われるようになってきます。
捻挫をはじめとする下肢の障害のリハビリテーションとして、タオルを足の指を握って引っ張ってもらったりといった筋力トレーニング(タオルギャザー・トレーニング)などはよく知られていますし、それ以外に当院でも下肢の機能改善のためにさまざまな足部の筋力トレーニングなどを実施していただいております。
我々の最終目的は筋力をつけていただくことではなく、
“その筋力をいかに日常の動作やスポーツでのパフォーマンスに転化していっていただけるか,
というところになります!!
そういう意味において今回ご紹介した感覚神経への加速的アプローチを通じて正しく動作を取り戻す・鍛えていくということは非常に重要であり必須のプログラムといえます。